目覚めるとオレは散らかった自分の部屋のリビングにいた。 ソファーから落ちたせいで身体には鈍い痛みがある。 その上二日酔い及び寝起きのせいでボーッとぬるく痛んでいる頭をオレは抱えた。 カーテンが開けっ放しになっている窓からは容赦なく陽光が入ってきて、目覚めろとまるでオレを脅迫しているみたいだとオレは感じた。 ノロノロとした動きでテーブルの上に置かれたリモコンを取り上げると、これもまたゆっくりとした動作でテレビの電源を入れる。 プツッブウン……といった後、テレビは賑やかなスタジオを映した。お昼の番組だ。 オレは画面右下に何か文字が書いてあるのだが、テレビに備えられている機能らしい時刻のせいで見づらい。 面倒くさがって取扱説明書を読まなかったせいで、どうやってそれを消せばいいのかわからない。イライラする。 オレは不快な気分を払拭するためにもテレビを消した。 ブツッと糸が切れたみたいな音が静かな部屋に響いた。 ソファーにもう一度戻り、身体を横たえる。けれども頭痛は止まないし、全身の気だるさも抜けない。 喪った昨日の記憶も戻らない。 断片的なのに、オレはそれらを無理矢理繋ぎ合わせて回想する。 に久し振りに会えたことによる高揚感で、オレはいつも以上に飲んで潰れたのだろう。 リボーンに酒で勝てねぇってわかっていながら量を競いあったトコまでは完全に憶えてる。 けれどもそっから先は曖昧だ。 一度目が覚めたとき、オレはスカルに背負われていて、オレたちの隣に寄り添うようにして がいた。 何か話していたのを聴いていた気がするのだが、思い出そうとすればするほど頭が酷く痛む。 二度目に目が覚めたときはオレの家の玄関先で、スカルに部屋の鍵を出すように言われた。 あの飲み屋から3人の中で1番家から近かったのは だったはずなのに、 はまだオレたちといた。 オレはこの記憶が間違いだとそう強く思った。 いや、本当は願っただけなのかもしれない。 |