ディーノはというとあたしの部屋のソファーに座って漫画を読んでいる。
あたしもそんなディーノに流されて隣で読んでるをだけど、やっぱりこんなのって嫌だ。
だってせっかくのデートなのにこんなのってっ!!もっとラブラブしたい!! (そ、そんなこととても素面じゃ言えないけどっ!!)










ヲトメン ☆★


ディーノの場合










「もうディーノ!やっぱりこんなのもうやめようよ。さっきから何読んでるの……?せっかく家に来たんだからさぁ……。」



「あっわりぃ……。日本語の勉強?っていうのかなぁ……?漫画なら楽しく勉強できると思ってさ。」





思ったよりマジになって読んじまった、と言って照れ笑いするディーノ。 その表情を見てるとどんなに怒っていてもついつい許してしまう。





「あっそう。」





気のないふりをしてあたしは言った。










って……ん?漫画?





「あ、あのさ、ディーノ、家にある漫画って少女漫画だよ!?おもしろい!?」



「えっ!?少女漫画いいじゃん!? ツナん家にある少年漫画じゃなんていうか……その……トキメキが足りないんだよっ!!」










あたしはしばらく固まってしまった。けれども最終的にはこの日のデートは少女漫画語りになりました。
ディーノがヲトメンなんて意外よねっ!!