今日は珍しくコロネロん家でお家デート!まったり過ごし中のはずなんだけど…… コロネロの場合 「おいコラ。」 コロネロの言葉でふわふわうとうとまったりしていたあたしは目覚めてしまった。 「(せっかく気持ちよく寝てたのに……。)ん、何?どうしたの?」 「袖口のボタン取れてるぞ。」 ほら、と言ってコロネロはあたしのブラウスの左の袖を指差した。 たった1本の糸だけで布とつながっているのはボタン。ぶらりと垂れ下がって揺れている。 「えっ!?あっ本当だ!針と糸……ってそんな物ないか……。」 家に帰ってからつけようと思っていたあたしにコロネロは「ちょっと待ってろコラ。」と言うと部屋を立ち去った。 そして戻ってきたコロネロはなんとかわいい裁縫箱を持っていた。い、意外……。 「ありがとう。借りるね。」 あたしはコロネロから裁縫箱を受け取ろうと手を伸ばしたけれど、コロネロはあたしにそれを渡さなかった。 「え゛!?」 戸惑うあたしを見ながらコロネロははぁっ?と言った。それはあたしのせりふだ。 「何言ってんだコラ。ボタン付け位俺がするに決まってるだろ。そうじゃなきゃ、お前、脱がなきゃなんなくなるんだから。」 じっとしてろ、と言ってから手早くボタンをつけてくれた。うわっ顔……近い近い……!! 糸を歯で噛みきるときなんかもう……。 (顔から火が出ます。多分。) ヲトメンなコロネロも素敵だけど、やっぱり……心臓に悪いです。 |