骸の場合 只今骸と2人でデート中。 映画デートの予定なので映画館に向かってる途中。 手をつないで歩いていると骸はあたしの方を見て、驚いた表情をすると突然立ち止まった。 「ちょっ……止まって下さい。」 「(わわわっ、あたし何かしたかな!?ちょっと不安になったって!!)な、何!?」 あたしが少し慌て気味に尋ねると、骸はあたしの心を察したのか、ふわりと優しい笑みを浮かべながらたいしたことじゃありません、とだけ言った。 「みつあみ、ほどけてますよ。」 あたしは骸の言葉に慌てて髪に手をやる。たしかに後れ毛じゃすまない量の髪の毛が風に揺れていた。 「わわっ本当だ!?あーぁ、結び直さなきゃ……。」 結び直そうとしてゴムをほどいたあたしの手から骸はそっとゴムを抜き取るとこう言った。 「僕がやりますから、じっとしていて下さいね。」 にっこりとほほえむと手際よく髪を編む骸……。あたしはうっかりときめいてしまった。 「(やっぱこのパイナップルヘアは伊達じゃないかも!!)」 「……何か今言いませんでしたか……?」 「(か、顔が近い……!)い、いえ何も!」 そう。骸はみつあみだってできちゃうヲトメンなんです。 |