そういえばスカルとしばらく連絡とってなかったなぁなんて思って、あたしは不意にケータイを取った。
やけに真剣にメールの内容を考えてる自分に思わず内心苦笑してしまった。
彼とは、別に恋人でも何でもない間柄なのに。
そう考えるとあたしはなんだか自分が酷く滑稽でかわいそうな人みたいに思えて、ケータイを開くことをためらってしまった。
が、しかしそれはほんの数秒程度のことで、 (ただし、あたしにはそのほんの僅かな時間がものすごく長く感じた。とても頭を使って悩んだからだろうか……?) 結局あたしは自分を抑えられなくて、彼ことスカルにメールを送ることを決めた。
パカリ、と開けた途端に着信音が鳴った。(しかもよりによって大音量で。) 正直あたしは変に緊張していただけに、すごく驚いてしまって、思わずうわぁっ!?と奇声を上げてしまった。
そして更に、相手も確かめずに「はいもしもし。」と少し上擦った声で言ってしまった。
なんだかとても間抜け。





「あっ……いや、別に用事があったとかそんなんじゃなくてなんつーか話したくなったって言うか……。」





相手が話し始めて数秒、フリーズした頭もとけて、あたしはスカルの声だぁーとほっこりした気分になれた。 そして更に、落ち着いてきたあたしは何こいついきなり言い訳してるんだよ、と笑ってしまった。
もしかして通じてるのかなぁ……?なんて甘い期待もあまりの嬉しさでしてしまう。





「スカル!」



「あ、え、えと、な、何!?」



「実はあたしも今スカルにメールしようとしてたの。」










理由なんて


いらない










日記の小話リサイクル。加筆修正。